密やかとは?
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[ 66] 密やか式
[引用サイト] http://takagito.blog.shinobi.jp/
「オヤヂラヂヲ」の滑舌悪いほう。
けどちょっとアイソのいいほう。
路傍の石になりたいと思った。けど、街なかに石などなくて硬い土とか木の根っことか。ゴミのように捨て去られたい、または捨て去りたいと思った。けど、指定ゴミ袋じゃないと収集もしてもらえない。なにを見ても連想されて誰を見ても意識はそこに向かうというようなそんな感情の過敏な反応が疎ましくてならず己のなかの情緒的な回路をぜんぶ遮断してしまいたい朝。ただやみくもにそれしか許されていないことをする。つまり写真を撮る。いやそもそもそれを認めてくれているのかどうかも定かではなくてそしてなにか文章みたいなものを書いてみる。不特定多数に向けて。おもしろいことなど書けませんし。いまは。誰かに伝えたいのかなにを見せたいのかそしてそれに意味があるのか。「なんか有ったの?」なんて言われたいわけではなくて、ただ吐き出す場所と方法を求めてうろついているという具合い。事情を知るたびに冷静にそして愛想をつかしていくひともいるし。さあ、どうすればいい? などとまた己に問うてみる。どうしようもないのにな。
気がつけば、ただ、制限された役割として関わっていくことしか選択肢は残されていなかった。それでも「好き」で生きていけるのか。と問う。どんなコトバももう、その心に響くことはないし覚悟とか。信頼とかあるいは誠意とか。それ以前に好きだとか。的確に顕わされているのだと信じて疑うことのなかった痛みをともなうそのときどきのコトバも、ときが変わってみれば、実は「そんなもん」だったのか。割りきって考えていたと言えてしまうほどの。動かぬ肉体が動かぬ時刻を告げ続ける。そのときを。時間は止まったままで、いる場所もそのままで残るのはただ中途半端に変わらぬ行為。けれど、確実に変わっているその意味とか動機とか。
ずっと、「好き」本位で生きてきた。仕事もヒトづきあいも、世の中的なあれこれも。好きなことをしたいと思い、好きなヒトといたいと思い、ただ手続き的なやりとりや、世の中に阿るような行為がキライだった。おかげでいくつになっても窮々とした暮らしであって便利な知り合いなんていうのもそうそういなくて、粗大ゴミの出し方やクレームの言い方なんかもいまだによくわからない。「好き」だけじゃ生きられないよね。なんて賢しいことを言うヒトは多い。けれど、私はどうにかこうにか生きているし、あそらくあなたがたが一生味わうことのないだろう歓びを知っている。好きではないことをすることに忸怩たる思いを感じ好きなヒトとともにあるときに限りない充足をおぼえ好きなことで誉められることを望む。好きだから一生懸命になれるんだ。だから本気でないと、好きだ。などと言わないんだ。必要だから好き。だとか、好きであろうと努力するのではなくそれが好きだから必要。なんだろう?そういうのもまた、幸福とかってやつのひとつのかたちだと思うんだけどね。
車ナシ生活になってから3ヶ月、特におおきな不便も感じずにいたけれどああクルマの運転がしたいなあとはじめて思った。きのう。そういえば、ひとりになりたいときだとかなにか悩ましいことがあるときは大きな音で音楽を聴きながらひとりクルマで海岸近くまで走ってたのを思い出す。泣きながら聴いてたのはCasiopea「ASAYAKE」だとかT-SQUAREがThe Square時代の「TOMORROW'S AFFAIR」だとか。便利さだとかステイタスだとか、そんなこととは違う部分でボクはクルマっていうものを好きだったんだなあと気づく。クルマはまた買えばいいんだろうけれど、失くしてみて、失くなって、はじめて気づくことは多い。実はそれが自分にとってとても大事であったこととか。THE SQUARE/TOMORROW'S AFFAIR
伊坂幸太郎「モダンタイムス」読了。伊坂の小説は登場するキャラクターがのきなみ素敵であって、特に主役ではなく脇役の誰かのセリフがいつもイカしている。ミステリ?作家として今やバカ売れの伊坂だけれど、賞賛されるべきは、モノゴトの本質を衝く批評精神とそしてそれをさらりと、本当にさりげなく言わせるセリフまわしのうまさである。本作では妻の佳代子。「世の中で一番つらいのは、お別れだよ 二度と会えないということがどれだけつらいことかわかる?」「誰もいない夜中に赤信号を守るのと、 目の前の困っている人を助けるのとでは、 どちらが大事かわかる?」「ルールには2種類あるの。大事なルールとそうじゃないルール。 大事なルールほど、法律にはなっていない」「で、夜中に赤信号に従うってのはどういうことかと言うと、 誰かの決めたルールを無条件に受け入れるだけってことよ。 『これはこういう規則になっているから』 『こういうことになっているから』なんていって」「(仕事だからとかしょうがないとかっていうのは言い訳にすぎなくって)誰かを傷つけたら、それなりに自分も傷つかないと駄目だと、私は思うの」本筋と関係ないところでの、セリフが沁みる。反省と感謝の日々。
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